カナダドル(CAD)の特徴

カナダドル(CAD)とは北米に位置するカナダの通貨で、
経済関係が緊密なアメリカとは為替レートも似たような動きをします。

以前、カナダはイギリスとフランスの植民地とされてきましたが
1867年より独立が始まり、現在ではイギリス連邦の加盟国となっています。
ただ、通貨は独立したカナダドル(CAD)を用いています。

カナダの経済的なイメージを聞かれたとき、
すぐ思いつくのはメープルシロップの生産といった所ですが、
実は世界でも有数の資源大国として知られており、
「天然ガス、石炭、原油、ウラン鉱、鉄、銀鉱」などをはじめ
世界シェア10位に入る鉱物が17種あり、
また「木材、農産物」なども世界的な輸出国というのが大きな特徴になっています。

豊富な資源は最大の貿易相手国であるアメリカへと輸出されているため、
アメリカ経済が順調であればカナダの輸出も順調になるため、
カナダドル(CAD)と米ドル(USD)の為替レートはほぼ一体の動きをします。


また資源国という事で、カナダドル(CAD)は“資源通貨”であるのと同時に、
原油のネット輸出国でもあるため“原油・金”の先行役を務めているという特徴もあります。

特に原油価格は注意が必要で、高騰する場合はカナダドル(CAD)にプラスとなりますが、
下落に転じるとカナダドル(CAD)売り気配が高まりますので、
相場の動きはよくよく見ておく必要があります。

なお、カナダドル(CAD)は高金利通貨として知られていますが、
お隣のアメリカの金利次第でキャリートレード(スワップ利益を狙ったトレード)が
大きく影響する特徴もありますので、
この点においても観察しておきましょう。

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録



タグ

このページの先頭へ