ユーロ危機とは

ユーロ危機とは、EU(欧州連合)の共同通貨であるユーロの通貨価値が崩壊する危機のことであり、ギリシャの経済危機がその元凶であると言えます。
元々EUに加盟している国は財政赤字が少ない事が条件でした。ですが、ギリシャはうその報告をしてEUに加盟していました。

これは政権が交代したことにより判明したのですが、このギリシャをEU全体で回復させようとしたのがユーロ危機の原因です。
ギリシャは回復どころか、さらに情勢は悪くなり、それに伴いユーロの価値は急落してしまっています。その影響は当然、”円”にも与え、今ではかなりの円高になっていますね。


ユーロ加盟国によるギリシャへの融資額


上図を見てもわかるように、ユーロ加盟国の各国がギリシャに対して大規模な支援をしていることがわかります。

ユーロ危機における最大の問題の一つは、支援が開始されてかなり経過しましたが、ギリシャがまだ立ち直っていないということです。

このままギリシャが破綻すれば、ギリシャに融資していた銀行などはかなりのマイナスになってしまいます。
その為、銀行同士の貸し渋りも起きており、結果、経済活動は冷え込みを見せています。

しかもリーマンショックの原因になったサブプライムローンの担保証券を欧州の銀行もかなりの額を保有していました。
要するにサブプライムローンでアメリカだけではなく、欧州も大打撃を受けていたのです。
もともと弱っていたところにさらなる大打撃を受けてしまったため、事態の深刻さは根深いものとなってしまっているというわけです。

ギリシャの経済危機を上げましたが、他のEU加盟国に危険な国家は数多くあります。
ポルトガルやイタリア、スペインなども報道されていましたよね。
その為、各国の赤字解消など行われなければ、ユーロ危機は快方へと向かうことはないでしょう。

ユーロ危機は世界の金融不安に繋がっています。
FXをしていく上では、通貨の価値や経済の動きは非常に重要ですので、今後もユーロ圏の動きには注目しておかなければいけません。


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