外国為替と原油価格の関係

外国為替と原油価格にはどのような関係があるのでしょう。

一見、外国為替と原油価格にはつながりがないように思えるかもしれませんが、実は非常に密接な関係があります。

まずは原油は世界中で必要とされている資源です。製造業でも使われていますし、物の価値にも反映されています。

原油の価格が上がれば、製造業のコストが上がりますし企業の実績に影響を及ぼします。
元々企業の利益とは、数％の利益の積み重ねですが、燃料や経費などの費用が上がると簡単に赤字になってしまいます。これは石油の消費が多い国ほど影響を受けてしまいます。

一般的に原油価格が上がれば、経済が圧迫され通貨の価値も下がってしまうのです。

とはいえ、逆に価値が上がっていく通貨もあります。
それは原油を元々生産している国家の通貨です。

これらの国の通貨の価値は原油の価値が上がればむしろ上昇していきます。
産油国は原油価格の上昇により、利益が上がりますので、経済が上向きになるからでしょう。

ですが、原油の価格は単純に需要と供給の関係だけではありません。
原油の主な産油国であるアラブ方面は政情が不安定な場合も多いです。その為、そういった政治の動きも影響します。

原油は世界を動かしていく大事な資源の一つです。
経済の動きや政治の動きにも直結しています。
その為、外国為替の取引をしていく上では原油価格も要チェックなのです。


通貨の価値の変動を促す経済の動きは様々な干渉によって動いていきます。
原油価格もその一つです。
外国為替の取引をしていく上では、多くの側面から経済の動きを見ていく事が大切です。