実損を出した後の行動心理

これまでの人生の中で、失恋だったり、仕事で大ポカしたり、車をぶつけたり、
とにかくいろいろな失敗をしてきています。

しかし、FXで200万もの実損をだしたとき、
そのとき以上に落ち込んだことはなかったと思います。

それまでは、どんなに落ち込んでも食欲がなくなるなんてことはなかったんですが、
2、3日はほとんど何も喉を通りませんでした。


損した分のお金を貯めるまでの苦労。
そんなことを思い出してしまったということもありますが、
まあ、結局はお金なんですね。

落ち込み具合というのは、その辺が正直です。

とにかく何かしていないと気が狂いそうになります。
なので、損した直後の週末休みは遠くまで歩いて気を紛らわしてました。
かなりの距離を歩くことで、疲れてくるので、
帰ったら眠ることができるようになります。


そして週が明けて、市場が開いた日。
やはり、損した分を何としてでも取り戻したいという感情がこみあげてきました。

もうそうするしか、気持ちを正常に保てないんです。

しかし、そんな精神状態で勝てるほど甘くはありませんでした。
損失を恐れて、利確はものすごく速く、あれほどの教訓を得たのに、損切りの決断も遅くなってしまいます。

このまま続けたらまた大負けするのは目に見えていますが、
とにかく早く取り戻したい気持ちは収まりません。


ここで今思えば、ものすごく幸いなことでしたが、
本業が忙しくなりました。

するとFXに時間を当てられなくなり、
しばらくはFXから離れることになります。

その後、数ヵ月間、徹底的に倹約して、
30万円の余剰金を作り、
もう一度、FXに挑戦していくことになります。


時間も空き、少しは冷静になって失敗の原因を認識することができ、
その経験を活かしてトレード方法を考え、デモトレードで確認する。

結局、私のFXの本当の意味でのスタートはここからでした。

損をすることで初めて、その怖さを知り、トレードに対する姿勢が変わったということです。


ただ、その間は本当に苦しかったです。

FX初心者の方はおそらく一度は大負けしてしまうことがあると思います。

しかし、ここまでの大負けを防ぐ方法はいくらでもあります。

FX投資にいくらの資金を投入するか。
失っても日常生活には影響しない資金はいくらか。
まずはそれらを明確にしておき、トレードを始めてください。

そして、一度決めた以上、それ以上の資金をFX口座に入金するのはやめましょう。
ほとんどのFX会社は「クリック入金」という入金システムが用意されており、
銀行から手数料無料で、本当に簡単にFX口座に入金することができます。
便利な反面、落とし穴にもなりかねないシステムです。


トレード中、「ここは明らかに勝てる!」と思う場面が出てきます。
すると、すぐに戻すからと、つい手を出してはいけないお金まで入金してしまいます。
負けを取り返そうとしている状態のときはなおさらです。
しかし「絶対」はありえません。
勝手な思い込み、判断は地獄への入り口かもしれません。
(私もこの心理にやられました。)

そこは肝に銘じておきましょう。

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