キャリートレード

キャリートレードといわれる為替取引独特の取引手法があります。
キャリートレードとは、簡単に言うと、金利の低い通貨で資金を調達し、金利の高い通貨で運用する手法のことです。

例えば、日本は低金利が続いています。
ほかの金利の高い通貨と比べると、10分の1、20分の1になることもあります。
この円の低金利を利用したキャリートレードを、特に円キャリートレードと呼びます。

円キャリートレードの場合には、低金利の円で資金を調達し、ほかの金利の高い通貨で資産を運用するということです。
円キャリートレードの場合を見ていくと、日本の低金利状態が長く続く見方ができる場合に非常に有効だと言えます。

また、同時に円安に進む見通しであるとさらに良いでしょう。
というのも、キャリートレードは金利による利益を期待するだけでなく、もちろん相場変動による価格差、つまり為替差益も狙っているわけです。

円キャリートレードとして円からほかの高金利の通貨で運用し、その外貨を再び円に変えるには、当然円安が進んでいたほうが利益は多く出るということになります。
つまり、キャリートレードの場合には金利だけでなく相場変動による利益で2倍得をするトレード方法なのです。

最近では、FXも個人で参加する人が増えてきています。
値動きの少ない通貨ペアの場合にはやはりキャリートレードに期待して運用している人が多いようです。
しかし、もちろん相場の変動は重要です。
レバレッジを高くしすぎないよう気をつけましょう。