ニュージーランドドル(NZD)の特徴
ニュージーランドドル(NZD)とは、
その名の通りニュージーランドと周辺国の一部で使われている通貨です。
ニュージーランドはオーストラリアと共にオセアニアを代表する国で、
かつては大英帝国の自治領でしたが、
現在ではイギリス連邦の加盟国で独自の通貨を持っています。
ニュージーランドは主に第一次産業である
“酪農、畜産、林業”と第二次産業の“観光”が盛んですが、
それ以外では目立った輸出品も無くオーストラリアのように
大量に資源があるわけでも無いので、
経済規模はそれほどに大きくはありません。
ニュージーランドはオーストラリアとの結びつきが強いという特徴から、
隣り合う豪ドル(AUD)とニュージーランドドル(NZD)は強い相関関係にあり、
為替レートを見ていると豪ドルと似ている動きをしています。
ニュージーランドドル(NZD)の特徴として、政策金利が高いことが挙げられます。
そのため、オーストラリアドル(AUD)と同じく、
キャリートレード(スワップ利益を狙ったトレード)の際に、
よく買われる通貨の一つです。
また近年では食品の先物が上昇することが多いのですが、
農業国のニュージーランドもまたその影響が大きいので、
ニュージーランドドル(NZD)にも少なからぬ影響をもたらします。
ただ、経済規模が他の国と比較してもかなり小さいため、
海外のヘッジファンドが絡んだ場合には大きく変動する可能性もありますので注意が必要です。
また農業国であるため、
天候や疾病などによっても大きく左右されるという特徴もありますので、
その辺りにも注意を向けておくと良いでしょう。