ユーロ(EUR)の特徴

ユーロ(EUR)は、1993年の欧州連合の設立から
ユーロ圏の単一通貨として準備が進められ、
2002年より現金として流通が開始された、
誕生してから間もないまだ若い通貨です。

若い通貨とはいえ、フランスやドイツを始めとする欧州23カ国で使用されているため、
米ドル(USD)に続く“第2の基軸通貨”として
為替取引やFXなどでも盛んに取引されており、
その売買比率はドルについで大きい規模となっています。

ユーロ(EUR)の特徴として、
1カ国ではなく23カ国というユーロ圏の様々な国で流通しているということがあって、
売買に際しては少なからぬリスクがあります。

為替取引の際にドルなど単一通貨ならアメリカ1カ国の情勢を見極めることで事足りますが、
ユーロ(EUR)の場合は23カ国全てを見る必要は無いまでも、
判断材料とすべき事柄が幅広くありすぎるため、
全てをくまなく見渡すことが非常に難しくなるという特徴があるのです。

近年では「ポルトガル、イタリア、ギリシャ、スペイン」には世界中から注目が集まり、
とくにギリシャは国家財政の粉飾決算が明るみに出たことから
“2010年欧州ソブリン危機”を引き起こしたきっかけとなり、
ユーロの脆弱性が次々と露呈したことから“ユーロ/円”の下落が続いています。

現在のユーロ圏の状況は先行きが不透明であり、
その様相は“失われた10年”を経験した直後の日本と同じような特徴があるとする見方もあります。

ユーロ(EUR)は“第2の基軸通貨”といえど、今後も注意深く見守っていかなければならない通貨だと言えます

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