信託保全の重要性

これまで投資家がFX取引を行なう際には、自身の投資判断による損失というリスクに加えて、もう一つのリスクを潜在的に抱えていました。

それは「FX業者が倒産してしまう」というリスクで、過去には国内外で様々なFX業者が倒産する中で、投資家の手元にはわずかな証拠金しか戻らなかったというケースが多くありました。

そうした中で日本国内では2010年より「FX業者の全額信託保全が義務付け」が法律により規定され、投資家は自身が投資した証拠金が保護されることになりました。

こうした歴史を踏まえれば、信託保全の重要性についてはおよそお分かりいただけるかと思います。

実際どこのFX業者のホームページを見ても「信託保全」という文字は見やすい位置に掲げられておりその重要性が窺い知れますが、では具体的にどのようなスキームで投資家の資金は保護されているのでしょうか。

まず私たち個人投資家はFX業者に入金を行ないます。このお金は入金額と取引時の損益分を合わせて、そのまま第三者の銀行や信託銀行に預けられますので、FX業者の財産とは区分される事になります。

こうしたスキームを取ることにより、万が一FX業者が破産してもそれは自身の財産内で処理することになり、投資家から集められた資金は第三者の銀行や信託銀行からほぼ全額返されることになるので、やはり私達にとっては重要性が高いところだといえます。

ただ一口に信託保全といってもFX業者ごとに銀行との契約が異なりますので、保証の範囲については個々に確認しておいた方が良いでしょう。

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