ユーロ共同債とは

ユーロ共同債とは、ユーロを使用しているEUの国々が共同で債権を発行しようという制度です。
まだ実現には至っておらず、話がなされている程度ですが、この債権が発行されると、EU圏内の国々すべてがお金を返せなくなるという可能性は低いので、非常に信用力の高い債権となり、お金が借りやすくなります。

EUに参加しているギリシャが借金が返せなくて困っていますが、ギリシャの財政というのは非常に逼迫しており、借金をして借金を返すという状態になっています。

ギリシャはその借金を返せる可能性が非常に低いので、どこもお金を貸してくれるところがなくなっています。
結果、もう借金を返せないので、デフォルトすると言われているのです。

ユーロ共同債が発行されれば、ギリシャは信用がありませんが、ドイツやフランスの財政は非常に信用があるので、いくらでもお金を貸してくれるところは出てきて、ギリシャ問題は一応の解決に向かうでしょう。

しかし、基本的にドイツやフランスなどの経済大国の負担が大きくなり、ギリシャなどのお金を持っていない国はますますそういった国に頼るという構造が出来上がるので、問題も多い制度だと言えます。

為替取引の予想からすると、ギリシャがこのままデフォルトまで行けば、ユーロをギリシャは使っているので、ユーロの信用度も下がってしまします。

ギリシャを救うことは、ユーロの信用度を上げることにもなるので、ユーロ共同債をやれば当面乗り切れるのですが、EU圏内の国みんなで借金をするので、EU全体で段々貧乏になっていく可能性もあります。

ユーロ共同債は期待されている部分もありますが、長期的には問題も多く、色々と注目度は高いですが、実現性はまだあまりないと言っても過言ではないでしょう。

ユーロ危機
ユーロ危機とは
ユーロ危機
EUとは
ユーロ危機
欧州中央銀行(ECB)
ユーロ危機
債務不履行とは
ユーロ危機
ユーロ共同債とは
ユーロ危機
インフレ・デフレについて

2012年6月8日

このページの先頭へ