インフレ・デフレについて
インフレ、デフレはよく聞くフレーズであり、両方とも悪いイメージが先行していますが、実際のところ、良いインフレ・デフレと悪いインフレ・デフレに分かれます。
良いインフレ・デフレというのは、インフレの場合、ものの値段が上がっているけど、その値段が上がった分だけ企業が儲かるので、給料もよくなり、生活が楽になるというパターンです。
良いデフレの場合も同じで、ものの値段が安くなってるけど、給料はそこまで下がっていないから、お得にものが買えてラッキーだという現象です。
逆に悪いインフレ・デフレというのは、インフレの場合、モノの値段ばかりが高くなるのに、給料はそのままで、生活が苦しいという場合です。
悪いデフレも同じで、ものの値段が下がってるけど、その分企業も儲からなくなって、給料も下がるという場合です。
特に、急激にインフレやデフレが起こると、給料というのはそんなに素早くは変えることができませんので、誰かにしわ寄せが来て、生活が突然苦しくなったりする人が出るなど、社会的な問題につながっていきます。
中央銀行は、そういった急激なインフレやデフレを防ぐことが主な役目です。
中央銀行が政府から独立しているのも、政府が借金を返したいからと言って、インフレを起こして借金を少なくしようとしてもできないように独立性を持たせているのです。
このように、一言でインフレ、デフレと言っても、背景には色々と複雑な経済関係が絡んでいるので、難しいところではありますが、そこが経済の面白いところでもあります。
ただ、2012年6月現在の円高は異常過ぎます。
その異常な円高が原因で、今の日本は(悪い)デフレ状態にあると言えます。
それは貨幣を外国に比べて刷っておらず、日本円の価値が著しく上がっていることから、外国製品全般を非常に安く仕入れることができていますが、その分海外企業に日本企業は押され気味で、平均給与も下がってしまっている、と考えられます。
日本の中央銀行である日本銀行と政府の円高に対する対応は不満の積もるものばかりです。
ユーロ危機に波及して、日経平均も8400円を割り込むなど日本は何の防衛処置が取られていない、あるいは機能していないと言える状況と言えるでしょう。
FX取引においても、為替変動が非常に激しくなっているので資金管理については十分に注意してください。
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2012年6月8日