FXの両建て注文

FXには両建て注文(両建注文)と呼ばれる注文方法もあります。
この注文方法は、これまでのIFD注文やOCO注文などとは少し違って、同じ通貨ペアで買いポジションと売りポジションを持つ状態のことを指します。

例えば、1万ドルの買いポジションを持っているとします。
通常の流れでは、この1万ドルを相場を見ながら売ることによって利益を出すのですが、この買いポジションを決済せずに新たに売りポジションを建てることを、FXでは両建て注文と言います。

つまり、同じ通貨の買いポジションと売りポジションが同時にあるということになります。
一見、どんな意味があるのかと思う人もいるかもしれませんが、両建て注文する意味とは何があるのか見ていきましょう。

まず、両建て注文では、為替変動リスクを回避することができます。
例えば、1ドル100円の時に1万ドル買いポジションを持っているとします。
しかし、1ドルが90円まで下がりました。この時点で10万円の損失と考えられます。
ここで、1万ドル両建て注文しました。
つまり、1万ドルの売りポジションを持っています。
その後、ドルは85円まで下がりました。
両建てしない場合、さらに5万円の評価損ということになります。
しかし、両建て注文してあるので、評価損は10万円のままということになります。

このように両建てしてしまえば、それ以後の為替変動の影響を受けることはありません。


ただし、FXで両建て注文をする場合、スワップ金利がマイナスになることがほとんどです。
なぜなら、もらえるスワップポイントより支払うスワップポイントの方が高く設定されていることが多いからです。
例:豪ドル/円 買いスワップ:+91  売りスワップ:-95

そのため、その差額のスワップ分を支払いしなければならなくなるため注意が必要です。
また、取引手数料に関しても2回分支払う(有料の業者の場合)必要が出てきます。

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