金とドルの関係

金とドルは非常に高い相関関係があります。
そのため、金のチャートを見ながら、FX投資を行うトレーダーは多いです。

しかし最近、金とドルの相関関係がこれまでとは異なる関係となってきています。

今までは、金とドルは比例関係にあるというのが常識でした。
つまり、金相場が上昇局面にあれば、ドルの価値も上昇するということです。
逆もまたしかりで、金相場が下落することによって、ドルの価値の下落するという関係性にあります。

ところが、最近のデータを見てみると、その傾向が全く逆になっていると言います。
つまり、金の先物相場が上昇すると、ドルの価値が下落し、
逆に、金の先物相場が下落局面に入ると、ドルの価値が上昇するという関係性に変化しているということです。

このような両者の関係性を調べるときに、相関係数というものを使用します。
どの程度、両者の間には関係性があるのかということについて、数値化をしたものが相関係数です。

そして、ここ最近の金とドルの相関係数が、-0.92という数値になると言います。
このような数値になることは、金融商品のマーケットでは、非常に珍しいことです。

相関係数についてですが、もしもー1ということになれば、両者の相場が逆方向に向かって、完璧に一致しているということになります。(完全に反比例の状態になっているとも言えるでしょう。)

-0.92という数値が、いかに高い関係性を示しているかということがこれでお分かりでしょう。
-でも+でもいいのですが、0.9を超える数値になるということはまずないと言われていますが、
金とドルとではそのような関係性が保ちつつ、ここ最近で、+-が一気に逆転してしまったのです。

2012年8月11日

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