スティグリッツ氏がスペイン銀行救済について批判

ノーベル経済学賞受賞者であるスティグリッツ氏がスペイン銀行救済についてのインタビューに答えています。

欧州連合(EU)によるスペインの銀行救済のための資金支援計画について「スペイン政府がスペインの銀行を救済し、スペインの銀行がスペイン政府を救済する」相互扶助であり、機能しない可能性があるとし、欧州はスペイン支援よりも共通の金融システム創設に向けた議論を加速させるべきだと指摘。


EUによるスペイン銀行救済は市場では今のところ好感を得る結果となっていますが、スティグリッツ氏は上記のように批判的な内容のコメントを残しました。

また、スティグリッツ氏は長年、財政緊縮策について批判しています。

EUがこれまで実施してきた緊縮策は成長を抑制し債務を増やすとし、「火に油を注ぎながら防火壁を設けても意味がない。根源的な問題、つまり成長を促進しなければならないという問題を直視する必要がある」
ユーロ圏は財政統合に向けた抜本改革を進め、何らかの形でユーロ圏共同債が発行されれば最も富裕なドイツが最大の保証コストを支払い、公共投資についても最大の財源を提供すべきだと主張。「ドイツは財政規律こそが強化策だと言い続けているが、それは完全に間違った判断だ」と述べた。


財政緊縮策に続き、今回のEUが打ち出した計画についても重ねて批判する形になってしまいましたが、果たしてどちらの主張・見解が適切なのか、その答えは、結果がでるまでわからないところ。

ただ、緊縮策を推し進め、ユーロ圏共同債に強く反対の意を示しているドイツは、やはりどこか妥協しないと、いつまで経っても危機から逃れることはできないのは確かなのだと思います。

ドイツやフランスなどの優秀国にかかる負担が増し、それらの国民から反対の意見が出るのは当然のことなのでしょうが、ユーロ圏の問題をユーロ圏で解決するには、共同債やそれに近い対策をとっていくのが現状では最も適切な処置であると言えるのでしょう。(ユーロに参加しなかったイギリスの当時の判断が賢かったということになるんでしょうね。)


しかし、ギリシャに関しては話は別。
財政赤字を隠してEUに加盟したり、国民のほとんどが公務員であったり、自分勝手な内容のストライキを繰り返したり、ギリシャは自業自得な部分が大きすぎます。
6月17日の選挙で反緊縮派が勝つようなことがあれば、世界から見捨てられると言っても過言ではないでしょう。

2012年6月11日

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